ダメージ中古加工って結構手間・・・
2017/06/11
ファンの間で根強い人気だった日本製Levi’s(リーバイ)Vintage501シリーズ。数年前にLevi’sJapanの大人の事情(?)で生産中止になりました。
その中でも人気だった501-1944年モデル(通称:大戦モデル)のダメージ&リペア&ペイントがW32インチ(ウェスト実寸78cm:31インチ相当)1本だけになっているので、メーカー希望小売価格¥37800(税込み)ですが¥29800(税込み)にて御紹介しています。
→http://store.shopping.yahoo.co.jp/jiima/44501-0008.html
今日はこのLevi’s501-1944年モデルを参考にダメージジーンズについてちょっとだけ書きます。
ダメージジーンズはちょっと穴を開けたり、ちょっとヤスリでこすればいいんじゃないの・・・・・・?
と簡単に出来上がりそうに思っている方もいらっしゃるのじゃないのでしょうか?
実はそうでもないんです。
今回の御紹介しているジーンズの右前太もも部分ですが、この画像で写っているところで3箇所ダメージ加工がされています。(穴があけてある部分ですね。)
そこをよ~く見てみてください。切れている糸は縦糸だけで横糸(白い糸)が切れていないのがお分かりになりますか?
ここがポイントで難しい部分でもあります。
ジーンズを穿き古すと縦横どちらの糸も切れて完全に穴が開く前は縦糸だけが切れているもんなんです。ですので、リアルなダメージ加工をするのには縦糸だけを切って横糸を残す必要があるのです。
しかし、織り合わせてある糸の一方向だけを切るというのは雑な作業では不可能!!慎重に、慎重にやらなければいけない作業なんです。
加えて、今回御紹介しているジーンズはリペア加工もしてあります。ですので、面倒な加工作業×2なんです。
そんなこともあって、価格も高くなってしまうんですけどね。
そして、最後にひざの後ろの皺格好。ファンの間で「蜂の巣加工」と呼ばれる部分ですね。
中古加工が出始めた頃はひざの後ろなんて余り加工してありませんでしたが、だんだん進化するにつれて横の皺のみの加工→ひし形状の皺が集まっている「蜂の巣」のような加工と進んできました。
今回紹介のジーンズはリアルさ重視のために不規則な形状の皺格好になっています。
というわけで、一言「ダメージ加工」「中古加工」といっても、リアルさを追求すればするほど結構手の込んだ作業が必要とされるものなのです。